- ISM製造業指数、製造業受注、FOMC議事録などのソフトデータが続き、Citiサプライズ指数が2年ぶりに低水準に達しました。
- 雇用統計も労働市場の逼迫緩和を示し、2年国債金利は10bp低下しました。これにより、2025年3月までの利下げ予測が1.9回から2.5回に増加しました。
- 株式市場では、シクリカル銘柄が軟調である一方、META、AMD、GOOGLなどのメガキャップ銘柄が上昇しました。
- VIX(恐怖指数)は1.8%上昇しました。
雇用統計
- 6月の非農業部門雇用者数(NFP)は予想を上回る206Kでしたが、前2ヶ月分は110K下方修正され、3ヶ月平均は250Kから177Kに減少しました。
- 製造業と娯楽関連の雇用者数は少なく、増加の大部分は医療、政府、建設セクターによるものでした。
- 賃金の増加率は0.4%から0.3%に減速しました。
- 失業率は3.9641%から4.0539%に上昇し、労働参加率も0.1ポイント上昇しました。
- これにより、9月のFOMC利下げ確率が70%から80%に上昇しました。
市場のファクター分析
- バリュー株は軟調でしたが、メガキャップ・グロース株とテック以外のモメンタム株(WMT、COST、WRKなど)が買われました。
- NVDAとMUは下落しましたが、その分他のAI関連株が買われました。
- M7指数の250日間の値動きは2.8σに達し、RSIは81に上昇しました。
- 一方、中国ADR、地銀、原油、小型株、インフレ物色、リフレ物色は弱含みでした。
来週の重要イベント
- 火曜から水曜のパウエル議会証言とSemicon West
- 木曜のCPI発表
- 金曜の大手銀行の決算発表
- バイデン大統領の動向